フレンチインテリアとは?
スタイルに関して言えば、フランス人はエフォートレスなシックさで世界的に有名です。ファッションであろうとインテリアであろうと、誰もがちょうどいいと思うエレガンスとシンプルさの美しい組み合わせを生み出し、その芸術とも言える美しさは、何世紀にもわたって、フランスから生まれるものに対し、諸外国が憧れを持つようになったのも事実です。ルイ14世から始まり、宮廷から生まれたバロック様式やロココ様式が与えた影響は、300年経った今でも、その当時の洗練さとエレガンスさは、現代のフランスのデザインに深く結び付けており、有名な室内装飾家のマドレーヌ・キャスタン、アルベルト・ピント、ピエール・ヨバノビッチ、インディア・マダヴィ、ジャック・グランジなどの20世紀、及び、現代デザイナーの作品には、当時の影響が豊富に反映されています。
インテリアデザインの世界におけるフランスのアイデンティティの強さは、国の歴史に対する敬意と、その建築を通じてその歴史を表現することから生まれます。フランスの町や村にはさまざまなスタイルが見られます。 19 世紀半ばのパリのオスマン様式のアパートはおそらく最も象徴的なものですが、ロワールのルネッサンス様式のシャトーや、田舎に現存するゴシック様式やロマネスク様式の建物も同様にフランスの象徴とも言えるのではないでしょうか。
建築はあらゆるインテリアの基本的な出発点です。インテリアデザイナーで骨董品ディーラーの Chahan Minassian氏は、「サイズの合わない箱に宝石を入れてはいけません。(意:やるからには正しく)」と表現しています。インテリア デザイナーの Marianne Evennou氏は、「パリ風のアパートの設計を依頼された場合、パリにいるような気分になることが重要だ」と説明しています。窓から見えるパリの大通りやバルコニーがパリを表現する同じように、インテリアもそうでなければなりません。
本物のフレンチインテリアで、ぜひフランスにいる気分を味わっていただけましたら幸いです。